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【トルコ情勢】シリア越境軍事行動の背景を探る③ トルコはシリアで積極的な役割を担う(トルコ首相

シリアへの越境軍事行動が始まる4日前の8月20日、トルコ首相のBinali Yıldırım首相の発言を紹介する。

(以下、East Media Newsによる意訳)

「トルコは今後六か月間、シリアでの紛争について、民族に由来する戦争が国を引き裂くことのないよう、積極的な役割を担うことになるだろう」

Yıldırım首相はアサド大統領について、将来的に何らの役割も担うべきではないが、当座の間、リーダーシップを発揮する役目があるとも明言している。

「我々トルコは今後六か月間、地域のプレーヤーとしてシリア問題について更なる積極的な役割を担うことになるだろう。これはいかなる民族的基盤においてもシリアの分断を許さないという事であり、これはトルコにとって極めて重要なこと」であり、「(ロシアと米国は)アサドはシリアの未来において何かの役割を担うことはできないという事を理解している」と発言した。

「我々が望もうと望むまいと、アサドは一人の地域におけるアクターである。彼が対応する相手はシリアにおける対抗勢力であり、このことについて我々はアサドと対話をすることはできない。」

そのようにシリアについての立場・見解を明言したのち、Mohamed Morsi大統領の追放によって悪化したエジプトとの関係修復を望んでいると発言した。

「我々は地中海を挟む国家同士として、エジプトと経済・文化の絆を強くする必要があると考えている」が、政府高官同士の対話は一夜にして改善することは難しいとの認識を示している。

首相がエジプトとの関係強化を望む発言をするのはこれが初めてではなく、6月にもエジプト・シリアに対して「永久の敵意」を向けたいとは思っていない旨、発言している。

→ Turkey to take more active role on Syria in next six months: PM
Hurriyet News 2016.8.20
http://www.hurriyetdailynews.com/turkey-to-take-more-active-role-on-syria-in-next-six-months-pm.aspx?pageID=238&nID=103056&NewsCatID=510

トルコ政府の立場として、「民族をベースにシリアが分断されることを許さない」という見解を表明しているが、「イスラム国」は民族というよりも宗派(スンニ派)の問題が根底にあることから、クルド人による独立国家形成を容認しないメッセージとして受け取ることができるだろう。

新たにエジプトに関する見解が登場したが、エジプトは「アラブの春」以降、ムバラク、モルシ、シシと3回もクーデターによる指導者交代が発生しており、シリア同様、政治的に安定した国とは言えない。

そうした二か国との関係改善のメッセージを送っているということは、トルコはロシアとアメリカの間を上手に綱渡りしながら、地中海周辺のアフリカ・中東諸国への影響力を高めようとしているのかも知れない。















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国内:主要メディア各紙(産経、日経、読売、朝日、毎日、など)

アメリカ:CNN、Fox News、Wall Street Journal、New York Times、Newsweek、Washington Post
イギリス:BBC、Times、Independent、
中国:解放軍報、新華社、人民日報
ロシア:PravdaReport、MoscowTimes、Russia Times
イラン:TehranTimes、IranDaily

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