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【ロシア情勢】米国の対露制裁が招いた「中露協商」関係:2015年記事

原題:The Russia /China Entete- The West Needs to Take Seriously
媒体:Deutsche Welle
日付:2015/4/15
http://m.dw.com/en/russias-pivot-to-asia-a-sino-russian-entente/a-18385640

(以下、意訳)

ウクライナ危機はロシアの西欧との関係を確実に緊張させている。ロシア政府に課されている制裁はロシア経済を痛めつけることは勿論、通貨とエネルギー輸出をにも影響を与えている。西洋諸国はまた、少なくとも長期においてロシアのガスに対する依存を削減しようとしている。

ロシアと西欧の急速な関係悪化の結果、ロシアはアジア、特に中国政府へと接近を始めた。これはプーチン大統領が5/20に中国を訪れ、数十億ドル規模のガス供給契約を始めとした、様々な取引を行った事で明確となった。

ロシアのメドヴェージェフ首相もまた、最近ベトナムとタイを訪れ、この東南アジアの国々との協力の進展、貿易と投資の発展を進めた。

DWによるカーネギーモスクワ研究所所長のDmitri Treninへのインタビューによれば、ウクライナ危機と西欧による経済制裁の実行によってロシア政府と中国政府の「都合の良い結婚」は、極めて接近したパートナーシップへと変化している。

彼はまた、ロシアは中国と米国の間で競争関係が着実に発展する中で、さらに中国に近づいていきそうだと主張する。

(以下、Deutsche Welle誌によるインタビュー)

DW: ウクライナ危機はロシアの外交政策の調整に対して、どのような影響をもたらしたのでしょうか?

Dmitri Trenin: ウクライナ危機はロシアの外交政策の軸を、欧州ー大西洋からアジアー太平洋に移しました。欧州とドイツよりも中国がロシア政府の国外の主要なパートナーとなったのです。しかしながら、ロシアのアジア回帰はウクライナ以前から始まっていたのです。

ロシア政府は、この最も憂鬱な地域における状況は世界で最もダイナミックな地域に接しており、 長期において堪えられるものではない事を認識しました。ロシア政府はアジアのダイナミズムを、自国の経済の外部資源として活用するチャンスと見ています。近年の西洋との紛争は、地政学を含むこの地理経済的計算の均等化を拡張することになりました。

DW: ロシア政府の外交政策におけるリバランスにはどのような反応があったのでしょうか?

DT:ロシア政府は長い間、西洋とアジアそれぞれに対する外交政策の方向性でバランスを取ることを望んでいましたが、このバランスは、ウクライナ危機の発生によってなくなりました。いまやアジアと西洋以外の場所において、ロシアはバランスよりも政策を必要としています。

このため、ロシアは中国との全ての重要な関係をバランスするため、アジアではインドやベトナム、BRICsではブラジルに手を伸ばしています。

DW:アジアにおけるロシアのゴールと目的はどういったもので、なぜ中国はその達成に重要なのでしょうか?

ロシアはアジアにおける支配戦略を持っておりません。ロシアの戦略とは、大国の協調をもたらすであろう米国の世界的優位を多極世界へと主導することです。もちろん、中国はこの新しい世界バランスに至るためにとても重要です。アジアそれ自体において、ロシアは米国のプレゼンスと影響力を削減したいと望んでいるでしょう。それは中国の「アジア人のためのアジア」と言うスローガンに共鳴しています。

DW:このような中国の状況から、最も利益を得るのは誰なのでしょうか?

DT:近い将来、「中露ブロック」の形成はないでしょうが、関係は「都合の良い結婚」の方法に向かって進んでいます。エネルギーや武器輸出、世界と地域の外交分野における協力関係は新たな質が要求されています。

この結果、中国は確実に強められるでしょう。しかしロシアは西洋への降伏に関心を持たない、ある主要国との関係を強めるでしょう

DW: 米国と欧州を意識したロシアの中国偏向は何を意味するのでしょうか?

DT: 2010年にプーチン大統領が提案したリスボンからウラジオストックに至る偉大なヨーロッパの代わりに、EUは上海からサンクトペテルブルグに至る偉大なアジアを見ることになるでしょう。米国は21世紀の主要なコンペティターが、20世紀の敵対者の資源と支援に頼ることができるようになる様を見るでしょう。

DW:アジアに対するロシアの力強い影響力と関与は、いかなる影響を地域にもたらすのでしょうか?

DT:トルコからASEAN、韓国に至るまで、ロシアは欧州での失敗を補う経済的チャンスを活発に探しています。時間の経過と共に、チャンスは外交的約束にならなくてはなりません。ロシアは中国と競合するよりも、中央アジアでそうであるように、取りこもうとするでしょう。

しかしながら、ロシアは「米国に対する英国」のように中国のリーダーシップを受け入れる事はないので、巨大な隣国の「大国の機知」が働くことになるでしょう。

DW:国際政治にとってこの発展はどう重要で、西洋は何ができるのでしょうか?

DT:中露協商(宣言されてはいないが、米国の世界的優位を減少させると言う明白なゴールをもつ)はウクライナ危機とそれに先行するロシアと西洋との関係悪化がもたらす重要な結果です。西洋はこれを真剣に受け止めるべきです。

(以上)







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主な出典

国内:主要メディア各紙(産経、日経、読売、朝日、毎日、など)

アメリカ:CNN、Fox News、Wall Street Journal、New York Times、Newsweek、Washington Post
イギリス:BBC、Times、Independent、
中国:解放軍報、新華社、人民日報
ロシア:PravdaReport、MoscowTimes、Russia Times
イラン:TehranTimes、IranDaily

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