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【解説】蔡英文インタビュー③ 南シナ海問題に関する台湾の立場 他

Q: あなたはハーグ常設仲裁裁判所による南シナ海についての裁定に失望を表明されました。裁定は台湾が領有権を主張している太平島について島ではなく岩としていますので、EEZを設定することはできないということになります。あなたはこの裁定を受け入れますか?
A: 我々はこのような裁定を受け入れることはできません。何点かの理由があります。まずこの件に関して、台湾は重要な利害関係があるにも関わらず、我々は一連の手続きに招かれていません。第二に、私たちが中国の台湾当局と見なされていることは容認できません。第三に、太平島は島です。

Q: あなたはアジアにおいて、政治家の家系に由来しない初の女性の国家指導者です。どのように成し遂げたのですか?
A: 私がリーダーとして選出されたことは、台湾における民主主義の発展に関係していると思っています。台湾における民主主義は段階的に、ボトム・アップで発展したのです。大勢の成功した政治的リーダーは市民社会から生まれましたし、彼らは草の根による民主主義に関係しています。

Q:男性優位の社会において女性がリーダーになろうというのは、難しい事でした。
A:ええ、ある程度は。しかし、この国と私たちの民主主義は個人の政治家の性別よりも、政治家としての質と価値を重視できるほど十分に成熟しています。ある人々は、女性リーダーを持つことは流行だと見るでしょう。しかし、人々が私をこの国のリーダーとして選出して下さった理由は、私の政策と価値観が現代の台湾が求めるものに合っていたからだと思うのです。

私たちは社会に変化を望んでいる人々を代表しています。
数年間、この場所は国民党という政治的に単独の政党に支配されてきました。
国民は(国政の場が)さらに民主的になることを望んでいます。彼らは人権と政府の意思決定に関する透明性に重点が置かれることを望んでいるのです。これは、政府がほとんど独裁的な地位を占めていた時にビジネスにおいてやってきた方法とは異なるのです。

Q: 国民党は長く軍政を敷いてきました。
A: 人々の期待は現在非常に異なっています。彼らは民主主義を求めています。

前回の記事はこちら↓
【解説】蔡英文インタビュー① 「台湾は国家であると信じている」

【解説】蔡英文インタビュー② 米台関係に変化の兆しか


南シナ海のハーグ判決に関して、国際社会が中国にこれを順守させる足並みは未だそろわないでいる。ASEAN外相会議(~24日)でも、声明の中に判決の順守を盛り込むことはできなかった。

→ 仲裁裁判決無視の中国に配慮…ASEAN声明
読売新聞 年07月25日
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160725-OYT1T50094.html

また、25日より米国のライス大統領補佐官が訪中している。

開幕式におけるライス補佐官の発言によれば、米中がお互いの違いに直面していることはわかりきっているので、虚心坦懐にこれと向き合うしかないこと。さらにはそうした率直なコミュニケーションが「予測可能性」を生み、「安定性」をもたらすことを信じているとのこと。つまり平行線である。

開幕式で南シナ海問題について触れることはなかったと報道されている。

→ Susan Rice Visits China
U.S.News 2016.7.25 By GILLIAN WONG
http://www.usnews.com/news/world/articles/2016-07-25/obama-aide-visits-china-after-south-china-sea-ruling

開幕宣言より後、習近平主席や范長竜中央軍事委副主席との会談の際、南シナ海問題について触れたようだが、やはりお互いの主張は交差しないまま終わったようだ。

→ 习近平会见美国总统国家安全事务助理赖斯
范长龙会见美国总统国家安全事务助理
解放軍報 7月26日付 1面
http://www.81.cn/jfjbmap/content/2016-07/26/content_151684.htm

ライス補佐官の訪中は27日までを予定しており、9月に開かれるG20サミットでの米中首脳会談への地ならしを兼ねている。

大統領選を間近に控える中、レームダック化したオバマ大統領から具体的な話が出てくることはないだろう。






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国内:主要メディア各紙(産経、日経、読売、朝日、毎日、など)

アメリカ:CNN、Fox News、Wall Street Journal、New York Times、Newsweek、Washington Post
イギリス:BBC、Times、Independent、
中国:解放軍報、新華社、人民日報
ロシア:PravdaReport、MoscowTimes、Russia Times
イラン:TehranTimes、IranDaily

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