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【解放軍報】「海上連合—2016」③ シンプル化された中露両軍の意思疎通方法

9月16日から実施されていた中露「海上連合—2016」軍事演習が終了し、検証記事が掲載されている。演習は南シナ海の湛江以東の海域で実施された。

演習を通した「成果」は、「一図一表」を基本としたシンプルな意思疎通モデルの採用であったようだ。一方、課題が残った点として、指揮統制の問題があった模様。

解放軍報に掲載された関係者の発言を通して、演習の実像に迫りたいと思う。

(以下、East Media Newsによる意訳)

原題:中俄联演观察:实战促融合 融合助实战
媒体:解放軍報
日付:2016年9月21日
種類:報道記事
http://www.81.cn/jmywyl/2016-09/21/content_7268869.htm

まず、海軍スポークスマンの梁陽氏が発言するところによると次の通り。

今回の演習の趣旨は次のような点にあった。
・中露全面戦略協力パートナーシップ関係を堅固にすること。
・両軍の友好を深め協力を具体化すること。
・海上での安全に対する威嚇に対応する両国海軍の能力を増強すること。
・両国海軍の海上連合防衛行動の組織を指揮する水準を高めること。
・演習を実戦化を向上させる方法について研究すること。
・中露海上演習の実施方法の規範を向上させること。

演習の結果、両国海軍の提携は「深いレベルで融合された」と言う。


次に、紅軍第一艦艇編隊指揮官の翟保然氏の発言が紹介された。

「連合防空演習中、狡猾な藍軍機が紅軍が防ぎきれないミサイル襲撃を行おうとした。中露両軍による艦艇編隊は、絶えず防空体系を変化し、防空戦術戦法を運用し、藍軍に対抗した。」

「今年の演習は自由対抗形式を採用した。導演部は大海上に散在する兵力を把握し、相互に位置を通報せず、紅藍双方が自主的に敵を発見し、自由に攻撃し、双方渾身の解答を行う必要があった。」

さらに、南海艦隊副司令官の兪満江氏が「高度な戦略的信頼・軍事的信頼が無ければ、実戦化演習を高いレベルで組織することはできない。」と発言し、実戦に近い形式で以下の訓練科目を実施したことを伝えた。
・連合防空訓練
・連合対潜水艦訓練
・連合海空索敵・殲滅訓練
・連合海空立体島嶼脱臭訓練
・その他

記者によると、「連合立体島嶼奪取演習においては体格も迷彩も違う両軍の陸戦隊が密接に共同して突撃を行った。準備段階においてはお互いの武器装備を参観し、軍事技能交流と戦術総合演練を組織した。また作戦計画を研究し、協同戦闘を組織し、作戦指揮理念、兵力運用方法について相互に交流し、指揮、制御、協同に暗黙の了解を得た。」

紅軍の指揮所においては、言語や作戦思想、体格や迷彩が異なる両国軍ではあるが、作戦文書を立案するための情報系統が統一され、情報の伝達、指揮命令の下達が行われ、両国海軍の動きが調整された。

紅軍副指揮官、南海艦隊作戦所副所長の林龍氏が語るところによれば、指揮統制の難題における「ボトルネック」が突破できなかったとのことである。

記事は、指揮モデルを突破するためには、両国海軍の連合訓練が「形式的連合」から「精神的連合」に向かう必要があることを指摘し、今回の演習では連合導演部・連合指揮部・水上艦艇混合編隊という「三段階」の指揮体系が混合して編成されていたことが伝えられている。

今回演習に参加した中国艦艇には、最初の中露連合演習に参加した経験をもつ艦艇も多く、連合訓練の素養が積まれている様が描写された。

広州艦艦長の陳剛氏は、「規範化が今回の演習のポイントである。」「大は編隊行動から、小は作戦文書の書き方まで、規範とモデルを成熟させることだ。」と発言している。

藍軍の指揮所が置かれた鄭州駆逐艦の盧飛言指揮官は、両軍の意思疎通において文字だけでなく、演習態勢図と、共同計画票のシンプルな図表も共有されていたことを伝えており、作戦文書の作り方として、「一図一表」使用されたことで大量の情報をスムーズに共有することができたと言う。

最後に、演習閉幕の際、海軍副司令官の王海氏が「最も進歩した点は、連合訓練の組織と実施において規範化が行われたことだ」と結んでいる。

(以上)









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国内:主要メディア各紙(産経、日経、読売、朝日、毎日、など)

アメリカ:CNN、Fox News、Wall Street Journal、New York Times、Newsweek、Washington Post
イギリス:BBC、Times、Independent、
中国:解放軍報、新華社、人民日報
ロシア:PravdaReport、MoscowTimes、Russia Times
イラン:TehranTimes、IranDaily

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